ミノキシジルとは?発毛効果と作用機序・副作用・使い方を解説

発毛成分『ミノキシジル』とは?

ミノキシジルは血管を拡張させる成分で、これにより頭皮の血流がスムーズになり栄養が行き渡りやすくなります。

元々は血圧を下げるための薬として開発されましたが、使用した患者から毛が濃くなる、増えるという報告が相次いだために現在では発毛剤の成分として使用されています。

リアップはミノキシジル育毛剤のうちのひとつ

ミノキシジル育毛剤は、日本ではCMなどでおなじみの大正製薬のリアップとして販売されています。

リアップの発売以前は、アメリカで販売されていたロゲインを個人輸入する人が多くいました。そのため、リアップの発売当初は同時期に発売されたバイアグラと共に非常に人気を博し品薄になるお店も多かったそうです。

現在ではロゲインをはじめとするミノキシジル育毛剤はネット通販で手軽に購入することができます。リアップよりも安く買え、海外製の高濃度ミノキシジル育毛剤も購入できるので、個人輸入通販でミノキシジルを購入する人が増えています。

ミノキシジル育毛剤はアメリカ食品医薬品局(FDA)承認

ミノキシジル育毛剤の代表格のロゲインは、アメリカ食品医薬品局(FDA)という食物や医薬の販売許可や安全性などを調べる機関が認めた育毛剤です。

Drug Approval Package: Men's Rogaine (5% Minoxidil)

つまり、医学的にも効果があると認められている発毛剤であり、多くの人からミノキシジルによる発毛事例が報告されています。

ミノキシジルは発毛剤としては他の製品と比較して類を見ないほどの効果があり、プロペシアとともに現代の薄毛治療にはかかせない必須アイテムとなっています。

ミノキシジルは日本皮膚科学会推奨

2010年4月に発表された日本皮膚科学会のAGA治療のガイドラインによりますと、プロペシアとミノキシジル製品が5段階評価の中でAを獲得し、現在のところ医学的に最も推奨される治療法だとされました。

2017年の改訂版でも同様の評価となっています。

  評価 治療方法
A 強く勧められる フィナステリドの内服(製品名:プロペシア、フィンペシアなど)、ミノキシジルの外用(製品名:リアップ、ロゲインなど)
B 勧められる 自毛植毛
C1 考慮してもよいが、十分な根拠がない 育毛剤成分(t-フラバノン、アデノシン、サイトプリン、ペンタデカン、ケタコナール)
C2 根拠がないので勧められない セファランチン(飲み薬の1種)
D 行われないよう勧められる 人工毛植毛

ミノキシジルの外用とは、従来の育毛剤のように液体の育毛剤を頭皮につける使用方法のことです。

ちなみに、評価C1には薬局で買えるサクセスやバイタルチャージなどがあり、専門家からみた効果は残念ながらさほど無いようです。

サクセスなどは医薬部外品ですので、医薬品指定成分のミノキシジルと比べて効果が落ちるのは当然かもしれませんね。

このガイドラインから、現代の薄毛治療・予防にはプロペシアとミノキシジルは必要不可欠なことが分かります。

病院の薄毛外来やAGAクリニックでの治療も基本的にはプロペシアとミノキシジルの処方になります。この2つ以上の効果的な治療法は確立されていません。

日本で販売されている大正製薬のリアップは、海外では標準となっている5%配合の商品だと7,000円ほどします。個人輸入代行サービスを利用するとロゲインカークランド半額以下で購入できるので圧倒的にお得ですね。

海外製のミノキシジル育毛剤の通販については次のページを参考にして下さい。

ロゲイン通販の値段比較
カークランド通販の値段比較
フォリックス育毛剤(FR15/FR16/FR12/FR05/FR07/FR02)の通販
フリグロースラボ育毛剤の通販
ポラリス育毛剤(NR07,NR08,NR09,NR10,NR11)の通販

ミノキシジルの発毛効果と作用機序

ミノキシジルは主に髪の毛を発毛させる効果があります。

では何故、ミノキシジルには発毛効果があるのかというと実は現在でもはっきりと分かっていません。しかしながら、2つほど仮説が提唱されています。

  1. 頭皮の血流を促進し、豊富な栄養が毛根に届くため
  2. 成長因子が分泌されることにより血管新生が起こるため

毛根にある毛乳頭という組織は、毛細血管から栄養や酸素を受け取って毛母細胞の活動を促しています。この毛母細胞が分裂・増殖することによって私達の髪の毛は太く長く成長します。

そのため、ミノキシジルは血管拡張作用により毛根に豊富な栄養を届け発毛を促進すると考えられていました。

しかし近年になって、VEGF(血管内皮増殖因子)KGF(角化細胞増殖因子)という成長因子がミノキシジルの発毛効果の作用機序に大きく関わっているのではないかという専門家もいます。

成長因子(グロースファクター)とは細胞増殖因子とも呼ばれ、その名の通り細胞の増殖や分裂を活性化するタンパク質のことです。

この成長因子の働きによって、血管の修復や新生が起こり、毛母細胞を活性化させ、成長が止まって薄毛になった部分の髪の毛を発毛させるという考えです。

頭皮の血流を改善させる他の育毛成分だけではミノキシジルのような発毛効果がないことから、現在では成長因子が大きな役割を果たしているという仮説が有力になっています。

他の仮説も提唱されているようで、ミノキシジル作用機序は未だに謎な部分がありますが、いずれにせよ薄毛男性の強力な味方であることは間違いないようです。

ミノキシジルとプロペシアとの違いは?

プロペシアの効果は、男性ホルモンの悪影響を抑えることで脱毛を防ぐことにあります。

つまり、積極的に発毛に関与するというよりは、髪の毛が抜けずに正常に成長するのをサポートをする防御系の役割をします。

一方でミノキシジルは発毛を促す攻撃系の薬といえるでしょう。

育毛には両者のうちどちらが重要かということはなく、両方使用することが最も効果的です。パンチばかりを打つボクサーも、ガードしてばかりのボクサーもチャンピオンにはなれません。

試合に勝つためには、両方をこなせるのがベストです。もちろん、どちらかから使用してみてとりあえず効果をみてみるのもいいでしょう。

また、プロペシアと同様に効果が現れるにはしばらく時間が必要ですので、最低3ヶ月~半年は使用することが推奨されています。

ミノキシジルは生え際に効く?

薄毛の治療の中でも、生え際や前頭部の復活は難しいといわれています。プロペシアも生え際にも効果があるとされていますが、頭頂部ほどの著しい改善はなかなか困難なようです。

しかし、ミノキシジルの濃度が高い育毛剤や、錠剤として飲むミノキシジル(ミノキシジルタブレット)の場合は、比較的生え際の改善の報告が多いようです。

5%濃度のミノキシジルなどで生え際が改善しない場合は、ポラリスなどの高濃度のミノキシジルや錠剤としてミノキシジルタブレットを検討してみてください。

ただし、ミノキシジルタブレットは効果の分だけ副作用も大きいため、まずはポラリスなどの塗るタイプのミノキシジル育毛剤を使う人が多いです。

ミノキシジルタブレットは本当に最終手段だと考えて下さい。

ミノキシジルの副作用とリスクについて

ミノキシジルは用法・用量を守って使用していれば大きな副作用はないといわれていますが、以下に挙げるような副作用が報告されています。

ミノキシジルの副作用としては、まずかゆみ・かぶれがあります。特に、今までに薬や化粧品によるアレルギー症状を経験したことのある人は気をつけましょう。

慎重になる方は、最初から頭皮に塗るのではなく、腕などに少量塗ってパッチテストをしてみるのもひとつの手です。

また、高濃度のミノキシジル育毛剤や、飲むタイプのミノキシジルを使用する場合はむくみが生じることがあります。同様に、それら効果の高いものを使用した場合は、多毛症を引き起こし髪の毛以外の体毛が濃くなることもあります。

血圧に問題のある場合

ミノキシジルは血管拡張作用がり、元々は高血圧の患者の血圧を低下させる成分として使用されていました。そのため、現在高血圧の治療を受けている方や、低血圧の体質の方は注意をしてください。

高血圧の治療薬とミノキシジルを併用して使用することは異常な低血圧を起こすおそれがあります。

同様に、血圧が元々かなり低い方の場合もさらに血圧が低くなってしまいますので使用には注意が必要です。

不安な場合は、かかりつけの病院などで医師に相談しましょう。

心臓または肝臓に障害のある場合

ミノキシジルは心臓や肝臓に悪影響を及ぼす場合がありますので、それらの病気を持った方は使用を控えるか、医師または薬剤師に相談してください。

育毛は大事ですが、健康はもっと大事です。

ミノキシジルによる育毛もプロペシアと同様に長期間にわったて使用することになりますので、健康に異常が起こった場合は使用を控えましょう。

参考:http://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601007666_05_01

ミノキシジル育毛剤の使い方:使用回数と使用量

メーカーや製品によって異なりますが、大正製薬のリアップのような頭皮に塗るタイプのミノキシジル育毛剤は1日2回、1ml使用するのが標準的です。

朝起きた時と、就寝前に使用している人が多いようですね。

1日2回使用する理由は、ミノキシジルの有効濃度を一定以上に保ち効果を発揮するためです。薬の成分は時間とともに体内から無くなっていきます。

ただし、朝に塗り忘れたからといって、夜に2回分の量を塗るのは推奨されていません。

まとめて使用することで逆に副作用が強くでてしまうことがあります。朝は顔を洗った後に塗る、夜は風呂上がりに塗る、など習慣づけるようにしましょう。

ポラリスなどの高濃度のミノキシジル育毛剤でも基本的には1日2回の使用が推奨されています。塗った後にマッサージして成分を浸透させることも大切のようです。

製品によってはべたつくものもあるので、気になる方はべたつく成分であるプロピレングリコールが少ないミノキシジル育毛剤をしようするようにしましょう。使用量は製品によって違うので必ず使う前にご確認下さい。

参考:大正製薬リアップの使い方

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の使用方法

ミノキシジル育毛剤には、頭皮に直接塗る塗布タイプだけではなく、錠剤として内服するものもあり「ミノキシジルタブレット(ミノタブ)」と呼ばれています。

経口摂取することで、皮膚を通さずに体内からミノキシジルが直接働きかけるため、ロゲインカークランドなどの塗布タイプよりも効果が高いとされています。

内服タイプは、効果が高い分副作用も大きく、むくみや多毛などの症状がひどくなる方も一部いるようです。塗布タイプか内服タイプかどちらにするかは、薄毛の症状や健康状態・体質を考慮したうえで選びましょう。

また、ミノタブでも錠剤を割ることによってミノキシジルの摂取量を調整できますので、最初から大量に服用するよりも、効果をみながら徐々に量を調整していったほうが薄毛の症状に最適なミノキシジルの量が分かるのではないかと思います。

通販サイトなどには、1錠5mgの場合は朝と夜に1粒ずつ飲むと記載されています。1錠10mgの製品の場合はピルカッターなどで分割して1錠を半分にして服用する方が多いようです。

ただ、効果や副作用には個人差がありますので調整して飲んでいる方もいるようです。

ミノタブの飲み方については次のページでより詳しく解説しています。

ミノタブの正しい飲み方が判明!2.5mgの分割で効果あり、5mg/10mgは副作用が危険

効果がでるまでの期間・使うのを止めた時のリスク

ミノキシジルの効果が実感できるまでは最低4~6ヶ月ほど必要だとされています。髪の毛が成長するためには時間が必要なため、最低でも半年間は使うよう推奨されています。

また、ミノキシジルは一度使い始めたら基本的にずっと使う必要があります。薄毛が改善したからといって使用中止してしまうと元の状態に戻る可能性が非常に高いです。

プロペシアフィンペシアなどのフィナステリドによる育毛治療も同様です。

そのため、育毛効果を持続させるには血圧などの体調に気を使い、体に負担が大きすぎない濃度のミノキシジル育毛剤を選ぶのがいいのではないかと思います。

特に錠剤タイプのミノキシジルタブレットは効果が大きい分、副作用も大きいので体調管理をしっかりする必要があります。

ポラリスのような高濃度ミノキシジル育毛剤は生え際にも効果があるとの口コミがあります。いきなりミノタブを使うよりも、まずは塗るタイプのミノキシジルを使った方が安全ですね。

参考ページ

以上、ミノキシジル育毛剤の効果や副作用、使い方などについて解説してきました。ミノキシジルについてより詳しく知りたい方は下記ページも参考にして下さい。

購入方法

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